CDについた投票券などによる投票で新曲の選抜メンバーを決めるAKB48グループ恒例の「選抜総選挙」(2017年6月17日開票)は、HKT48の指原莉乃さん(24)の3連覇が実現するかが最大の焦点になりそうだ。
16年末のNHK紅白歌合戦の視聴者投票で最も多く得票したNMB48山本彩さん(23)と指原さんが争うとの見方もあったが、山本さんは不出馬を表明。そうなると、16年総選挙で2位だった渡辺麻友さん(23)との「一騎打ち」が最大の関心事だ。16年は、指原さんが渡辺さんに大差をつけて初の連覇を果たしたが、不出馬の山本さんやAKB48柏木由紀さん(25)の票がどう流れるかは不透明で、情勢は流動的だ。「識者」やメディアによっても、見方は分かれている。
指原さんと渡辺さんの双方が「今回が最後」
17年の「総選挙」の立候補は3月31日に締め切られ、16年の「選抜メンバー」と呼ばれる上位16人のうち、5人が卒業や不出馬などで選挙に参加しないことになった。これに加えて、指原さんと渡辺さんの双方が、今回が最後の立候補になることを明言。最後の選挙を1位で締めくくりたい考えだ。指原さんは4月1日にさいたま市で開かれたコンサートで、
「今年も1位取って水着でコンサートするぞ!」
と意気込みながら16年総選挙連覇の公約に掲げていた「熱湯風呂」を実行。3連覇を誓った。
渡辺さんは4月4日夜に動画配信サービス「SHOWROOM」で配信した動画の中で
「目標順位、1位です!1位!たとえそれがかなわぬ目標だとしても、目標は高みを常に目指していきましょう。そうすれば、よりよい高みに行けると私は信じているので、1位、取りましょう!」
とファンに呼びかけた。
16位の総選挙の得票状況を見ると、指原さん24万3011票に対して、渡辺さんは17万5613票。3位の松井珠理奈さん(20)は11万2341票を得た。渡辺さんは指原さんに約7万票離されており、逆転は簡単ではない。そこで鍵になるのが、不出馬の山本さんと柏木さんの票の動向だ。それぞれ16年は11万0411票、9万2110票を得票している。この約20万票が渡辺さんに有利に働くと見ているのが東京スポーツ。4月4日(5日付)の記事で、渡辺さんが14年の総選挙で指原さんを破って1位になったことを念頭に、
「渡辺は柏木と同期で『まゆゆきりん』と呼ばれるほど仲も良いだけに、柏木ファンが渡辺に投票する流れもあるという」
と指摘しながら、
「山本のファンも渡辺を応援していて、渡辺にとっては追い風だと思う」
という出版関係者の声を伝えている。