追手門学院大(大阪府茨木市)の履修登録期間中に、とんだトラブルが起きた。発端は、アクセス集中で履修システムが一時、つながりにくい状態となったこと。
複数の学生が、ツイッターに苦情を書き込んだ。さらに、「必修科目を含む全授業が『抽選方式』になった」「教務課に爆竹が投げ込まれた」といったデマも拡散。大学側が対応に追われている。
「教務課に爆竹が投げこまれた」
追手門学院大広報課によると、ネットで騒ぎが起こったのは2017年4月3日の履修登録日。履修登録システムに短時間でアクセスが集中し、一時つながりにくくなったという。
これをきっかけに、同大の学生と思われるツイッターユーザーが
「暴動起こりそう」
「取れる授業なくない?」
「履修すらできない」
とつぶやきはじめた。
2日経ち、事態は急展開を迎える。「(授業の履修方式が)ほぼ抽選になり、抽選に落ちた人が『卒業できない』と教務課にクレームを入れた」「教務課からその単位で我慢しろと言われた」「教務課に爆竹が投げこまれた」「(授業の履修方式が)ほぼ抽選になったのは)大学にお金が足りないから」といった根拠不明の噂がツイッターで拡散し始めたのだ。
ツイッターのまとめサイト「Togetter」にも5日、「追手門学院大学で授業がほぼ抽選形式に→単位が足りない大学生が続出→背景には大学の資金難が影響?」といったまとめ記事が投稿された。
これをうけ、追手門学院大は6日、
「『必修科目を含む全ての授業が抽選でしかも高確率で落選する』などの記事が拡散しています。必修科目は抽選ではありません。抽選方式により必要な単位が不足することもありません。また、『教務課に爆竹が投げ込まれる』といった事実は一切ありません。根拠のない情報に惑わされないようお願いいたします」
との文書を公式サイトに発表し、噂を否定した。