文部科学省は、2017年4月5日、中高生を対象にした16年度の英語教育実施状況調査の結果を公表した。中学3年生の英検3級取得率は前年より0.5ポイント低い36.1%、高校3年生の英検準2級取得率は2.1ポイント高い36.4%だった。政府は17年度までに中学3年生の3級(中学卒業程度)、高校3年生の準2級(高校中級程度)の取得率をそれぞれ50%にすることを目標にしていたが、達成は厳しい情勢だ。
中学3年生の英語力の上昇率が高かったのは奈良県(13.9ポイント増)、北九州市(13.8ポイント増)、大阪市(12.3ポイント増)の順で、高校3年生では沖縄県(14.4ポイント増)、神奈川県(12.4ポイント増)、富山県(8.2ポイント増)だった。英語力が10ポイント以上上昇した地域では、外部試験やパフォーマンステストの導入、生徒の英語力の細かな把握を心がけるなどの対応が行われていることが影響しているとみられる。