民進党の小西洋之参院議員が、フェイスブックの投稿で名誉を傷つけられたとして、産経新聞政治部の阿比留瑠比編集委員兼論説委員に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)が阿比留氏の上告を退ける決定を2017年4月4日付で出した。5日に小西氏が最高裁の「調書(決定)」をツイッターで公開した。昨16年12月に110万円の支払いを命じた2審東京高裁の判決が確定した。
阿比留氏は自身のフェイスブックに15年4月、ある人物が官僚時代に無断欠勤をしていた、などとする内容を投稿。2審判決は、内容から小西氏だと分かるとしたうえで、真実とは認められないと判断した。
小西氏はツイッターで
「違法行為を仕掛けるという新聞社幹部として許されざる暴挙。各報道機関は自由と民主主義の懸かった重大事件として検証していただきたい」
と主張。同件で刑事告訴もしており、「厳正な司法処分を望みたい」とした。