今日からできる超簡単ダイエット法 食事時間にテレビを消せば劇的効果

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   「ダイエットしてもなかなか体重が減らない」とお悩みのアナタに、非常に簡単な方法を紹介しよう。それは食事中にテレビを見ないことだ。

   米オハイオ州立大学のレイチェル・チューミン教授ら研究グループが、米栄養学会機関誌「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」(電子版)の2017年3月23日号に発表した。

  • テレビを見ながらの食事はやめよう
    テレビを見ながらの食事はやめよう
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研究者も意外だったテレビの肥満への悪影響

   同誌の論文要旨によると、食事の方法と肥満の関係を調べるために、成人男女1万2842人に電話でアンケート調査を行なった。これまでの研究では、たとえば、子どもが1人で食事をしていると、家族と一緒に食事をする子に比べ、太りやすいことがわかっている。大人の場合も食事の人数や家庭の団らんなどが肥満に影響するか、調べたのだ。

   アンケート調査では、肥満の度合い(BMI)に加え、家で食事をするか外食か、一緒に食事をする人数と相手、家庭で食事をする場合の料理は手作りか加工食品(宅配を含む)か、食事中にテレビや録画ビデオを見るかなど、多岐にわたった。ちなみに対象者のうち約3分の1が肥満だった。

   調査では、約半数の人が毎日1回は家族と食事をすると答えた。また、家で食事をする際、「テレビは決して見ない」と答えた人は36%だけだった。その結果、意外なことがわかった。

(1)大人の場合は、子どもと違って、1人で食事をすることが多くても、また、友人や家族と食事をすることが多くても、肥満との関連はみられなかった。
(2)家庭で手作り料理を食べる機会の多い人は、加工食品や外食の機会が多い人に比べ、肥満になるリスクが26%低かった。
(3)しかし、もっとも肥満になるリスクが低い人は、食事中にテレビを見ない人だった。食事中にテレビを見ることが多い人に比べ、肥満になるリスクは37%低かった。これは、家族の団らん中や外食中にテレビを見ながら食事をするかどうかでも、同じ傾向を示した。

   つまり、1人で食事をとることや、加工食品を食べることより、テレビを見ながら食事をすることが最も太りやすいことがわかったのだ。

   今回の結果について、チューミン教授は論文要旨の中でこうコメントしている。

「最初は、家族と一緒に食事をとる機会が多いことが、肥満防止に重要であると考えていましたが、あまり重要ではありませんでした。食事の仕方が重要なのです。たとえ家族と一緒に食事をしても、加工食品を食べたり、テレビを見たりすることは健康的といえません。テレビやビデオなしで、手作り料理を食べることを推奨します」

テレビを見ながら食事すると「満腹感」がなくなる

   チューミン教授は、なぜテレビを見ながら食事をすると太りやすのか明らかにしなかったが、2011年に英ブリストル大学が行った研究によると、テレビやパソコンを見ながら食事をすると、食べ物に対する集中力が失われ、何を食べたかという記憶も鈍るという。そのため、「満腹感」と「満足感」が低くなり、食べる量が増えてしまうのだ。

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