全粒粉ライ麦パンで20歳寿命が伸びる!? 長生き遺伝子を活性化させる成分を発見

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   ライ麦の外皮に含まれている成分がハエの寿命を約20%も伸ばすことを東京工科大学の今井伸二郎教授(応用生物学)らの研究グループが発見し、英科学誌「Scientific Reports」(電子版)の2017年3月2日号に発表した。

   人間でいえば、80歳の人が100歳くらいまで寿命が伸びることに相当し、ダイエットや老化の防止、健康寿命を伸ばす効果が期待できるという。

  • ライ麦パンのサンドイッチ。全粒粉で食べよう
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ショウジョウバエの平均寿命が20%以上伸びた

   J-CASTヘルスケアの取材に応じた今井教授によると、ライ麦外皮や小麦外皮(ふすま)は、繊維質が豊富で健康食として重用されてきた。特に「地中海式ダイエット」として注目されるギリシアのクレタ島や南イタリアの伝統的な食事には、全粒粉パンやパスタに多く使われている。また、クレタ島や南イタリアの人々は健康寿命が長いことが知られている。ライ麦や小麦の外皮のどの成分が効果を示すのか、これまでわからなかった。

   そこで、今井教授らはライ麦や小麦の外皮に多く含まれる「アルキルレゾルシノール」という成分に注目した。ポリフェノールの1つで抗酸化作用がある。ハエの仲間のショウジョウバエに、この成分を混ぜたエサを数十日間与えると、通常のエサをとっているのと比べ、寿命が平均で10日伸びた。ショウジョウバエの平均寿命は45日だから約22%寿命が伸びた。あくまで計算上だが、人間でいえば、平均寿命を80歳とすると100歳まで伸びたことになる。ハエに与えたエサの成分量は、ライ麦・小麦のふすまなら10グラム、全粒粉ライ麦の食パンなら6枚切り1枚分(60グラム)に相当する。毎日ライ麦の食パン1切れを食べると、寿命が20年も伸びる?

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