不妊症で悩む人のために作られた不妊症・不妊治療専門の情報サイト「不妊治療net」は2017年3月31日、20~50代の女性を対象に不妊治療に関する実態調査を行った。不妊治療経験者のうち妊娠した人の割合は67.2%で、不妊治療未経験者のイメージを上回っていたとする調査結果を発表した。
若い年齢で不妊治療を始めるのがポイントか
発表によると、不妊治療未経験者は、不妊治療で妊娠できる確率は平均47.3%程度と考えており、「不妊治療をしても妊娠できない」と思っている人のほうが多い。しかし実際には不妊治療経験者のうち3人中2人は妊娠できていることが調査で判明している。
また、不妊治療経験者のうち、妊娠した人の40%は20歳代から不妊治療を始めていたが、妊娠しなかった人のうち20歳代から始めた人は30%弱にとどまっていた。治療開始年齢の平均をみても、妊娠した人は30.5歳で、妊娠しなかった人の32.8歳と比べて2.3歳低くなっている。
妊娠した人はより若い年齢で不妊治療を開始していたことから、「不妊治療net」は「まだ不妊症とは言い切れない段階でも不妊治療を早くから始めることが妊娠への鍵になるのではないか」とコメントしている。