吉本新喜劇で活躍した女優・中山美保(なかやま・みほ=本名・石田美保子)さんが2017年2月7日、肺血腫による呼吸困難で死去した。78歳だった。葬儀は近親者で営んだ。所属事務所が4月4日、発表した。
「吉本のミポリン」のギャグで人気を集めた中山さん。その底抜けに明るいキャラクターを愛する新喜劇の共演者から、惜しむ声が相次いでいる。
中山美保さん、吉本新喜劇の「美人ヒロイン」だった
徳島市出身。1967年に吉本興業に入った。吉本新喜劇の美人ヒロインとして、山田スミ子さん、片岡あや子さんらと活躍した。女優・中山美穂さんが82年にデビューして以降、
「美穂」さんの愛称に合わせて「吉本のミポリンよ」という定番ギャグを習得し、観客を沸かせた。
09年12月の新喜劇に出演後、体調を崩し、その後、「再生不良性貧血」という難病と診断され、自宅で療養を続けていた。
私生活では、漫才コンビ「横山エンタツ・花菱アチャコ」のエンタツさんの長男(故人)と結婚したことで知られる。
発表をうけ、新喜劇に現役で出演するお笑い芸人たちは、ツイッターで惜しむ声を寄せた。
新喜劇座長のすっちーさん(45)は5日、
「美保姉さん、天国で吉本新喜劇を見ていてくださいね ありがとうございました」
とつぶやいた。
元新喜劇座長でお笑いタレントの間寛平さん(67)は同日、
「かなしいな~さみしいな~ 僕が新喜劇に入った頃は中山美保姉さんはマドンナでした、よくお世話になりました、その姉さんが亡くなり、え、さみしいです」
と悼んだ。
お笑いタレントの小籔千豊さん(43)も同日、
「吉本新喜劇は先人たちの頑張りのおかげで今があり僕らがメシくわしてもーてます。だから吉本新喜劇を大きくするためにがんばります。美保姉さんありがとうございました」
とつぶやいた。