クラシエ薬品は2017年4月11日に「『クラシエ』オンジエキス顆粒」を、ロート製薬が4月22日に「キオグッド顆粒」を発売する。いずれも「中年期以降の物忘れを改善する」という第3類医薬品。
2製品とも、古くから物忘れや不眠などに用いられいる生薬「オンジ」のエキスが配合された顆粒剤。
古くから物忘れや不眠などに用いられ
「『クラシエ』オンジエキス顆粒」は、24包(1包1.5グラム)入りで希望小売価格は1600円(税抜)。1日3回1包ずつの服用が用法とされ、1箱8日分だ。
「キオグッド顆粒」は、30包(1包1.2グラム)入りで1800円(同)。やはり1日3回1包ずつが用法とされ、こちらは1箱10日分になる。
オンジエキス製剤は、「物忘れの改善」の効能が認められた唯一の医薬品。生薬としての「オンジ」は心を落ち着ける作用があり、古くから物忘れや不眠などに用いられてきた。
「物忘れ」は自覚があり、部分的な記憶力の低下が起こるのに対し「認知症」は忘れるという自覚がなく、体験全体を忘れる。食事をした体験は覚えているが、メニューを思い出せないのが「物忘れ」、食事をした体験そのものを忘れてしまうのが「認知症」とされる。
15年12月策定された「単味生薬製剤の製造に関するガイダンス」で、オンジを有効成分とした医薬品には「中年期以降の物忘れの改善」という効能効果が定められた。