「カープ女子」を自称する加藤紗里さん(26)がテレビ番組で2017年のプロ野球の順位予想をしたところ、「球団知らんにもほどがありすぎ」などと非難が続出している。
加藤さんが予想したのはセ・リーグの順位だったが、「ジャイアンツ」と「巨人」が別球団として登場しているほか、パ・リーグの「ロッテ」が盛り込まれていた。
「カープ女子」を自称している
加藤さんは2017年3月25日深夜(26日未明)放送の関西ローカルのプロ野球情報番組「虎バン」(ABCテレビ)にゲスト出演し、セ・リーグのペナントレースを予想。そこで出したのはこんな順位だった。
1位 広島
2位 ジャイアンツ
3位 巨人
4位 阪神
5位 ヤクルト
6位 ロッテ
出した瞬間に共演者からは「待てよおい!『ジャイアンツ』『巨人』てどういうことやねん!しかも6位『ロッテ』て」とツッコまれた。言わずもがな、ジャイアンツと巨人は同じ球団で、ロッテ(千葉ロッテ・マリーンズ)はパ・リーグ、そして横浜DeNAベイスターズと中日ドラゴンズが無い。
番組で「なんで(巨人とは別に)ジャイアンツがいるの?」と聞かれた加藤さんは、「(ジャイアンツ)っていうチームありますよね」と返し、さらに「横浜と中日がいない」と言われると「今日初めて知りました。青はヤクルト」とだけ述べた。
加藤さんが自ら「カープ女子」を名乗っていたのも相まって、放送後にツイッター上では加藤さんにこんな声が相次いだ。
「本当に野球が好きなカープ女子がかわいそうだと思いました」
「球団知らんにもほどがありすぎてもうなんかうんって感じやったな」
「・・・セリーグ?」
「笑ったわ」
「一コマで4球団に喧嘩売る姿勢」
ただ、他の共演者の予想を見ると、番組ではセ・リーグ各球団の名前が書かれたパネル6枚が用意されており、これを使って予想順位を表示していた。しかし、加藤さんのパネルだけは他の共演者が使っていた「DeNA」と「中日」のパネルがなく、2位の「ジャイアンツ」と6位の「ロッテ」は手書きで記入されていた。こうした点から、分かっていながらわざとやったのではないかという見方が一部で出た。
朝日放送「想定外ではありました」
J-CASTニュースがABCテレビを運営する朝日放送(本社・大阪市)に、なぜ加藤さんの表記が一部手書きだったのかを尋ねたところ、担当者は「メールでの回答があの通りでした」としてこう明かした。
「企画にあたり、番組収録前に予想を表示するパネルを用意しておく必要があったので、事前に出演者の皆さまにはセ・リーグの順位予想をメールで回答していただいていました。そこで収録数日前に加藤さんから頂いた順位予想の回答が、まさにあの通りでした。番組にはセ・リーグ6球団のパネルしか用意がなかったので、番組側で急きょ、スタッフが『ジャイアンツ』と『ロッテ』を手書きで書き込みました。想定外ではありました」
ペナントレースの順位予想は「虎バン」で例年行われており、「出演者の皆さまには毎回、それぞれの考えにもとづいて予想してもらっています。局が変更などをお願いすることは決してありません」と担当者は、あくまで加藤さんの自主的な予想であることを強調している。