「1軍で活躍するにはコントロールが必要」
キャンプの投げ込みと制球力の関係は、西本聖(たかし)氏(60)も1月30日付「日刊スポーツ」のコラムで説いていた。巨人での現役時代、「投げ込むことによる体力強化と下半身強化、コントロールをアップするため」との理由で、キャンプ中1日に300球投げる時があったという。
「200球を超えると疲れが出てくる。でも、そこから無駄な力を使わない投げ方を覚えていく。上半身の力の入れ方を体で覚えた。本当のピッチング練習は200~250球を超えてから。これは稲尾和久さんにも言われた」
西本氏は、「漠然と投げるのはダメだが、目的を持って投げ込むのは悪いことではない」として、「1軍で活躍するには狙った所に投げられるコントロールが必要。そしてコントロールのない投手は練習するしかない」と制球力の重要性を第一に論じている。