実は「武道」なら、ほかにも...
そもそも、現行の学習指導要領でも、「解説」の中に銃剣道の名前が入っている。巻末の参考資料の欄で、「日本武道協議会加盟団体実施種目」として、
「柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道」
と紹介されているのだ。新要領とまったく同じ顔ぶれである。
もっともこれは、「こんな種目もありますよ、という例」という位置づけで、逆に言えば、どこからどこまでが武道か、というような線引きは行っていない。
「学校長の判断として、武道として安全に指導が行えるようでしたら、ここに挙がっていないものでも履修は可能です」(担当者)
ただし、「我が国固有の伝統と文化により一層触れることができるように」との趣旨もあり、中国拳法など海外の武道は認められないそうだ。