麻しん(はしか)の広域感染拡大が発生 感染予防、拡大防止に最も有効な手段とは

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海外渡航前にもワクチン接種歴の確認を

   麻しんに感染すると、2週間ほどの潜伏期間後に発熱や咳など風邪のような症状が現れ、その後39度以上の高熱や全身の発疹が生じる。つらいだけでそれほど感染を警戒する必要もないと考えるかもしれないが、乳児などが感染すると肺炎や脳炎といった合併症を引き起こすこともあり、重症化して死亡する例も確認されている。今回の山形での感染でも、軽症ですんだものの乳児の感染例もあった。

   さらに、妊娠中に感染すると流産や早産を起こす可能性もあり、万が一自分が感染してしまい麻しんウイルスを乳児や妊婦にうつしてしまうリスクを低くするためにも、ワクチン未接種者は必ず接種しておきたい。

   現在国内で発生する麻しんは、海外で感染した人が帰国してから発症することで起きており、渡航先の麻しん発生状況には要注意だ。厚労省や外務省はもし今までに麻しんにかかったことがない場合、あらかじめ麻しんの予防接種歴を確認し、2回受けていない場合や接種歴が不明の場合、予防接種を受けるよう推奨している。

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