注意すべきは「正しく使えているか」
小児歯科学会が注意しているのは、電動歯ブラシの正しい使用だ。前述の回答でも、
「使い方や歯ブラシの回転方法によっては、歯肉が傷ついたり、下がったり(退縮)します。また、歯並びや歯の形によっては細かいところまで電動ブラシの毛先が届きにくいこともあります。かかりつけの歯科医院にて相談し十分な指導を受けてから使用した方がいいでしょう」
と促している。
東京歯科大学の「歯科学報 Vol.106 No.2(2006年)」に掲載された「歯ブラシの機能と選択」という論評では、電動歯ブラシは動きが早く、特にブラシが小さいものは過剰に力が加わりやすいため、正しく使用しなければ大人でも何らかの害が出る可能性があるとされている。
現在は「ソニッケアー」のような音波水流タイプや回転ブラシなど、電動歯ブラシの種類も豊富で、各製品で効果的な使い方は異なる。子どもに限らず自分の使い方が気になるという人は、かかりつけの歯科医院などに相談してみるとよさそうだ。