今井正人の直近は2時間11分~12分台
初代・山の神である今井も順天堂大学時代、当時箱根の5区で他を圧倒し、将来を嘱望されたが、実業団・トヨタ自動車九州に入社後は大学時代ほどの脚光を浴びていない。15年2月に東京マラソンで日本歴代6位の2時間7分39秒を記録し、同年8月の世界陸上選手権代表に選ばれたが、直前期に頭痛や発熱を訴え、本戦を欠場。その後のマラソンでは2時間11分~12分台と伸び悩んでいる。
「山の神」たちがその後、マラソンなどで期待されたほどの活躍ができない理由について、15年1月13日付「ダイヤモンド・オンライン」では、陸上経験者の話として、「5区で快走を見せる選手は登りに特化した走法や体質を持つという。足を前に伸ばすように出すのではなく、短いストライドで上へ体をグイグイ運んでいく感じだ」「平地の長距離とは比較ができない。山の神たちは、この特異なコースに適しているのであって、平地をハイスピードで走れるわけではないというのだ」と分析している。
山の神は現在コニカミノルタ所属、青山学院大学出身の神野大地(23)が「3代目」として競技を続けている。