慰謝料「合意」の後に「知人」名乗るツイッターが
両社の説明によれば、2016年12月5日、愛知県みよし市の商業施設イオン三好店のフジパンストアーで金属製の金型が付いたまま菓子パンのチョココルネ1個を販売してしまった。この金型はパンに穴を作るためのもので、その穴にクリームやチョコレートを入れて販売する。翌6日に購入した男性から「歯にひびが入った」と苦情があり、従業員が金型を抜き忘れてしまったことが判明した。男性はかなり怒っていて、フジパンストアーは男性に電話をしたり、男性の職場に何度も出かけて行き謝り、慰謝料、歯の治療費、交通費などの支払いについて相談した。しかし話がうまく進まなかった。
そうしているうちに男性は弁護士を立てると言ってきたところ、2017年3月13日には示談の決着が付きそうになった。フジパン側が、口頭で慰謝料などの額を提示したところ、男性から「これでいいですよ」という返事ももらえたという。しかし、今回の件についてはSNSで報告すると言ってきたというのだ。
「私たちとしては、SNSに載せるのは示談の条件とは違うとの認識であり、相手側が弁護士と相談しているということから、当社の顧問弁護士との協議の上での解決にしましょう、と言いました。それから間があり、誰がアップしたのかは分かりませんが、知人の名でああいったツイートが出たのです」
とフジパンストアーの広報は説明。ツイッターで騒ぎが広がったため、事実を公表したという。歯が欠けたのは事実と思われるため、今後も誠意をもって対応したいとも話している。
J-CASTニュースは今回のツイートをした人物に事実関係を確認しようと、ツイッターを通じて連絡を取ったが、ツイッターユーザーは、
「知人は取材等についてはすべてお断りしています。Twitterに載せていること以外の説明は私には難しいです。申し訳ございません」
という返事が返ってきた。