「酸化LDLコレステロール」こそが真の悪玉
内分泌内科医で「岡部クリニック」院長の岡部正氏は、宮川のLH比のバランスが悪い原因に糖質制限を挙げた。
岡部氏「糖質を制限するということは、ほかのものが必然的に多くなる。動物性の脂肪、肉が多くなっている。動物性脂肪をたくさん食べると肝臓がコレステロールをたくさんつくり、LDLコレステロールが多くなってしまう」
端的に言うと、肉類のとり過ぎ。 実は「週5」ペースで肉食だという宮川。対処法は肉を控えて魚を増やす。要するにLD比のバランスをとることが大切だ。
岡部氏は、岡部クリニックのウェブサイトでLDLコレステロールとHDLコレステロールについて詳しく説明している。LDLコレステロールには、肝臓で合成されたコレステロールを全身に運ぶ役割があるが、多すぎると血管壁にたまって動脈硬化の原因になる。一方のHDLコレステロールは、血管壁中の余分なコレステロールを回収してくれる。LDLコレステロールが多すぎるとHDLコレステロールが余剰分を回収しきれず、たまってしまうというわけだ。
なお番組では言及がなかったが、岡部氏がサイトで本当の悪玉、「動脈硬化を招く極悪人」としたのは、「酸化LDLコレステロール」だ。実はLDLコレステロールが血管壁中に入り込むだけでは大きな問題は生じない。ところが、活性酸素により酸化することで「泡沫細胞」に変化、血管壁内にたまって動脈硬化が進むという。
LDLコレステロール酸化を予防するには、喫煙をやめる、抗酸化食品をとるといった対策がある。