難聴でも活動続ける姿、絶賛する意見も
ファンがショックを受けたのは「ビジュアル面」の変化だけではない。ステージで披露した「生歌」にも、手厳しい意見が相次いで出ることになった。
この日浜崎さんが歌ったのは、「TO BE」(1999年)と「ourselves」(2003年)の2曲。どちらもファンの間で人気の高い楽曲で、今回のステージでは特別に用意されたピアノアレンジバージョンが披露された。
だが、浜崎さんはどちらの曲でも音程を外したり、歌の途中で声がかすれる場面がみられた。とくに高音部分が歌いづらそうな様子で、高音が続くバラード調の楽曲「TO BE」のサビ部分は大部分で歌声がかすれていた。
こうした浜崎さんの歌声に対し、ツイッターやネット掲示板では、
「全然 声出てなくて 悲しかった」
「やっぱり、もう高音でないのね...」
「痛々しくて見てられない」
といったネガティヴな意見が相次いだ。なかには、「あゆの全盛期を知ってるから今の歌声聞くと何か悲しくなる」「ガッカリするからもう昔の歌は歌わなくていい」といった反応も見られた。
ただ、浜崎さんの歌声については「難聴」の影響を受けたもの、との見方も根強い。浜崎さんは2000年に突発性内耳障害を患ってコンサートツアーを延期。その後、08年1月にはファンクラブ会員向けの公式サイト「Team Ayu」で、
「左耳はもう完全に機能しておらず、治療の術はないと診断された」
と明かしている。
そのため、今回のステージに否定的な意見が相次ぐ中でも、熱心なファンからは、
「難聴になってもずっと歌い続けることを決めたあゆを応援したいんだよね私は」
「自分の声で歌うことを選択し続けてるのは凄いよ、いくら劣化した、声が出てないって言われても」
「あゆの近年の劣化ぶりは本当に私も見るのがつらい。 けど本人もそれわかってて一度も活動休止しないし口パクもしないから尊敬する」
と浜崎さんの姿勢を絶賛する声が出ていた。