名物「モーニング」が糖尿病防いでいた!?
続いては「糖尿病ランキング」。2014年の都道府県別糖尿病死亡率(確定数)をもとに順位付けした結果、糖尿病死亡率が最も低いのは愛知県だった。
愛知県といえば、コーヒー代だけでパンにサラダ、スープ、ゆで卵などが一緒に食べられる、喫茶店の「モーニング」が知られているが、実はこれが糖尿病予防に一役買っている可能性がある。
東京医科大学病院の小田原雅人ドクターいわく、糖尿病予防には「セカンドミール効果」が重要だ。
朝食(ファーストミール)を食べると昼食以降(セカンドミール)の食後高血糖が改善されるというもので、前日の夜から長時間何も食べていない状態が続くと、小腸が糖を積極的に吸収し、食後に血糖値が大幅に上がりやすくなる。3食規則正しく適切な量を食べることが糖尿病予防につながるのだ。
朝食とともにブラックコーヒーを飲むとさらに効果的だ。コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」という成分が、血糖値を下げるインスリンの効果を高めるといわれている。
ブラックで飲むのが望ましいが、苦手な人はミルクを少量入れてもよい。砂糖は入れないようにしよう。
愛知県でみそがよく食べられているのも、糖尿病予防につながっていると考えられる。
みそには、糖類の消化吸収を阻害し、食後の高血糖を抑える「メラノイジン」という抗酸化物質が含まれている。
特に色が濃い赤みそにメラノイジンが豊富なので、糖尿病が気になる人は、みそを買う際は赤みそを選ぶとよい。