PM2.5の「リアルタイム測定結果(速報値)」を参考に
環境省ウェブサイトには、産業医科大学医学部教授で呼吸器内科学が専門の迎寛(むかえ・ひろし)氏が作成した資料「PM2.5の健康影響と対策」が公表されている。それによると、PM2.5にさらされると結膜炎、呼吸器疾患(肺がん、肺炎など)、心血管系疾患(不整脈、動脈硬化など)といった症状が出やすくなると考えられている。ただ、「PM2.5と疾病発症の因果関係を証明することは現在の医療レベルでは困難なことがほとんど」との注釈もある。
資料では予防法として、外出時はマスクを着用し、使い捨てのものは一度外したら使わないこと、帰宅時の手洗い・うがいの励行、PM2.5に対応した空気清浄機の使用などを挙げている。また、国立研究開発法人・国立環境研究所ウェブサイトで1時間ごとに更新しているPM2.5の「リアルタイム測定結果(速報値)」を見て、環境省が基準として定める「1立方メートルあたり70マイクログラム(小児、高齢者、ぜん息などの基礎疾患がある人の場合は同35マイクログラム)」を超えているかをチェックしながら行動するよう勧めている。