婚約破棄騒動から20年、タレントの相原勇(49)さんは元横綱で格闘家の曙太郎さん(47)との関係をTVや雑誌などで語り続け、曙さんは公言を避けてきた。そんな2人が面と向かい破局について口論をする番組が放送された。
結局会話は噛み合わず、曙さんが激怒し席を離れるというシーンもあったが、この番組によって曙さんに対する認識を変える人が多くいて、掲示板には「2人は結婚しないでよかった」などと曙さん擁護のコメントが出る事になった。
世間では「最低な酷い男」と言われ続けた
2人は1993年に大相撲特別番組の共演で出会い交際に発展、結婚は秒読みと言われていた。ところが、曙さんが1997年の5月場所で2年ぶりの優勝を果たしたあとのインタビューで、
「彼女(相原さん)に本当にかわいそうと思っているけれど、かわいそうだけでは結婚できない」
と結婚しないと語った。スポーツ紙は1996年12月に破局していたと報じた。ここから相原さんは曙さんに対する批判をことあるごとに展開しだした。その内容は、曙さんから別れようと言われたことはなく代理人から「結婚はもうない!」と言われた、というものから、曙さんに二股をかけられていた、性生活の暴露、といったものまで様々だった。
そんな2人が破局について面と向かって初めて話をしたのはTBS系番組「今夜解禁!ザ・因縁」(17年3月31日放送)。実に破局から20年。曙さんは破局の原因は自分にもあり一生公言はしないつもりでいたが、相原さんがテレビなどで語ると、子供から「この女の人誰?」と何度も聞かれ家族の中に不穏な空気が流れ過去を責められ続けてきた。世間には「最低な酷い男」「相撲界に相応しくない」と強く批判する人もいる。もうここで本当の事を語り、20年続いた騒動にピリオドを打ちたい、と思ったからだと説明した。
話は結婚ばかり、絶不調な俺を励ましてくれなかった
番組で相原さんは終始、「なぜ面と向かって別れを告げてくれなかったの?」と責め続けた。曙さんは顔を震わせ目を大きく見開いて怒りに堪えきれない様子だった。
「俺は別れたと伝えたつもりだよ」
とし、何度話し合っても上手く伝わらないし相原さんには別れるという認識がなく、このままではらちが明かないと一方的にも見える別れ方をした、と語った。別れを決めた理由は、
「なんで俺が相撲取れない時に結婚ばかり迫って来て、なんで励ましてくれない?『とりあえず結婚は置いておいて頑張りましょう』って何で言えなかった?そこで気持ちが切れた」
と説明した。
相原さんが、
「結婚したいっていう気持ちを出せば出すほどプレッシャーだった?」
と聞くと、
「どんだけ応えようとしたと思ってるの?」
と返した。曙さんが絶不調の時にレギュラー番組を全て降板し結婚の準備をしたことについて、
「ちょっと待って、って言ったでしょ。俺が勝っていれば誰にも何も言わせない。そう言ったつもりだよ」
また、優勝すれば結婚する約束については、
「(ずっと不調が続き)1回優勝したぐらいで結婚させられると思っているのか?そんな時に1人で決められることではない」
とした。それでも相原さんは、
「別れましょうと俺は言った『つもり』とか言っているけど、相手に伝わるまでつたえるべき」
と、言ったか言わないかの話をまた持ち出した。
「2人は結婚しなくて良かったんじゃないかな」
この時に番組スタッフが、
「相原さんは納得してないようですが?」
と話を振ったところ、曙さんは「ふざけんな、ボケ!」とそのスタッフにキレて激怒し部屋を出て行った。30分後にスタッフの説得で部屋に戻ってきた曙さんは、大人げなかったと謝罪した。その後の2人は穏やかな表情になり、これを最後に破局騒動には一切触れないことを約束した。
番組を見る限り、2人は自分の語っていることが正しいという意識が強く、口論はうまくかみ合っていなかった。また、曙さんは20年間に渡り破局騒動について語り続けている相原さんに激しい怒りを露わにしていて、相原さんは自分を「捨てた」曙さんをいまだに憎く思っていることが垣間見えた。相原さんは曙さんの「二股」などのスキャンダルは追及しなかったため、番組の内容に不満は残った。
今回の番組を通じ婚約破棄騒動は曙さんへの批判一辺倒から変化が見られた。ネット掲示板には、
「2人の事だし周りがとやかく言う事ではないだろうが、一つ言えるのは2人は結婚しなくて良かったんじゃないかな」
「曙は常識人でシャイだからこれでよかっただろ。相原のような典型的芸能人気質なタイプといても、ストレスで死んでしまうぞ」
「曙は我慢してきたんだと思う。相原ももう少し曙のその時の立場をわかってあげてたらよかったかも」
などといったことが書き込まれている。ただし、相原さんの言い分や、曙さんに関するスキャンダルを信じている人たちは、「やっぱり曙はクズだった」といった批判を続けている。