消費者庁は2017年3月30日、女性のバストアップや減量に効果があるなどとうたったサプリメントを販売していたミーロード(東京都江東区)に対し、景品表示法違反があったとして措置命令を行ったと発表した。
措置命令の内容は、景品表示法違反をしていることを一般消費者に周知し、再発防止と同様の表示を禁止するもの。
「おかげで無理なく理想のボディに」も不当表示
消費者庁によると、違反行為の対象となった商品は「B-UP」と称するサプリメント。遅くとも2016年1月から12月にかけてミーロードの販売用ウェブサイト「オーガニックレーベル」上などで「バストUPとスリムUPを同時にかなえるスタイルUPサプリの決定版」「Gカップでも-10.5kg」「女子力UPに胸ふくらむ!!」などと、対象商品を摂取するだけで豊胸効果と痩身効果が得られるかのような表示を続けていた。
このほかにも、同庁の資料では2016年1~7月の間に現役グラビアアイドルとされる女性がオーガニックレーベルの広告表示に登場しており、「グラビアモデル御用達」というキャッチコピーと共にB-UPを手にした画像に「おかげで無理なく理想のボディに」「Eカップでも-15.6kg」といった体験談を掲載していたことも、不当表示にあたると指摘している。
同庁が表示裏付けとなる合理的な根拠を示す資料を提出するよう求めたところ、資料は提出されたものの、合理性はなく根拠を示すものとは認められなかったという。
措置命令を受けてミーロードはオーガニックレーベル上に「消費者庁からの措置命令に関するお詫びとお知らせ」を掲載している。この中で不当表示によって措置命令を受けたことを認めたうえで、「本件により、お客様をはじめ関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けいたしましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪。措置命令を厳粛に受け止め、再発防止に取り組むとしている。
対象商品であるB-UPは2017年3月31日現在、オーガニックレーベル上での販売はストップしている。