サッカー・スペインリーグのエイバルで活躍するMF乾貴士(28)が、スペイン国王の訪日に合わせて帰国し、官邸主催のレセプションパーティーに出席すると、複数の現地メディアが報じた。一方、日本の外務省はJ-CASTニュースの取材に対し、乾の参加について「招待状は送っているが、正式決定ではない」と答えている。
スペインリーグはシーズン真っ最中だ。もし本当に帰国する場合、一時的にチームを抜け、リーグ戦も数試合欠場することになる。ツイッター上では「断った方がいい」「軽く事件だわ」と参加に否定的な向きが多い。
現地メディア「乾は前例のない理由でリーグ戦2試合を欠場する」
外務省ウェブサイトの発表によると、スペイン国王フェリペ6世と同王妃は2017年4月4日~7日に国賓として来日し、滞在中は総理官邸主催のレセプションパーティーなどに出席する予定となっている。
スペインメディア「ムンド・デポルティボ」は3月30日、「乾貴士は前例のない理由でリーグ戦2試合を欠場する。乾は、スペイン国王訪日に際して開かれる安倍晋三首相官邸主催のレセプションに参加するため、来週日本に行く必要がある」と報道。具体的には、日本時間4月6日のリーグ第30節ラス・パルマス戦、同9日の第31節セルタ・デ・ビーゴ戦を欠場すると伝えている。現地メディアでは他にも「アス」「マルカ」が同様の内容を3月30日付で報じた。
乾は今季、第28節までに20試合(先発19試合)出場、2アシストを記録。チームの主力としてスタメンに定着しつつあり、ホセ・ルイス・メンディリバル監督からの評価も高い。15年8月に加入してからリーグ戦には全47試合に出場しており、スペインリーグでプレーした日本人選手として最多となっている。日本代表経験もあり、いつヴァヒド・ハリルホジッチ監督に招集されるかとの期待も高まっている。