政権、昭恵氏「講演取材動画」に重大関心 「籠池証言」めぐりテレビ大阪に「接触」

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TVO「報道していることがすべてです」

    J-CASTニュースは3月29日、TVOに対して

「自民党の国会議員や政府高官から、TVOまたは講演を取材した記者やスタッフなどに対して、(1)取材テープの提供、または視聴の要請(2) 講演当時の事実関係の確認について協力要請が行われたという事実はあるか。仮にあった場合、TVOとしてはどのように対応したか、または対応する方針なのか」

などと事実関係の確認を求めたところ、TVO広報担当者が3月30日夕、

「報道していることがすべてです」

とのみファクスで回答した。自民党や政府高官からの協力要請の有無についての言及はなかった。

   一方、J-CASTニュースは首相官邸関係者とTVO側とを取り持ったとみられる自民党所属の衆院議員にも3月29日午後に電話とファクスで取材を申し込んだが、30日18時30分までに回答はない。

   テレビ局にとって、放送前や放送に使用されなかった取材テープを第三者に見せたり、取材で得た情報を放送以外で公表したりすることは放送倫理上きわめて重大な問題があると認識されている。最も有名なのがTBSとオウム真理教をめぐる事件だ。TBSは1989年、オウムに批判的だった坂本堤弁護士のインタビュー映像を、放送前にオウム幹部に視聴させ、その9日後に坂本弁護士一家はオウム信者らに殺害された。一連の経緯はオウムの犯行が顕在化した1995年から96年にかけて明らかになり、事件に関与したプロデューサー2人が懲戒解雇処分を受け、当時の磯崎洋三社長が引責辞任している。

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