破産手続き開始決定を受けた格安旅行会社「てるみくらぶ」の内定者受け入れを発表したJSS(東京都台東区)の倭文浩樹(しとり・ひろき)社長が「営業マンに昼休みなどない」とツイートし、物議を醸している。
投稿のタイミングも絶妙だったため、にわかに炎上。J-CASTニュースは今回、倭文社長にツイートの「真意」を聞いた。
「警備の仕事は休みが重要」
そのツイートは、「てるみくらぶ」の内定者受け入れを発表したツイートの1つ前に投稿された。2017年3月28日朝のことだ。
「営業マンに昼休みなどあろうはずがない。昼飯時間があるだけだ。せいぜい十分前後で良い。あとは午後の戦いへの準備時間だ」
営業マンの心得を書いた文章で、かなり厳しめのトーン。あまりに絶妙のタイミングだったためか、これが内定者受け入れの発表後に注目され、
「ブラック企業」
「営業ってこんな怖くない」
「こりゃひどい」
と批判を浴びた。
一体、何のためにツイートしたのか、30日に倭文社長に直撃した。記者が「批判されているが」と差し向けると、
「特に意図はありませんよ」
と笑って答える。とはいえ、ツイートのタイミングの絶妙さについては、知人に「狙っているの?」「求人を出す日にこれはない」と指摘されたらしい。
倭文社長によると、この文章は『日々名言名話在り』という経営者向きの書籍に掲載されているという。この書籍から毎日1つずつ、順に文章を抜き出して、ツイートしている。
「毎日順番に出しているので、この日も投稿しました。求人を出した後に(ツイートを)消して『何か意図がある』と思われても嫌なので、そのままにしています。ネタにしてもらえるなら幸いです」
ちなみに、JSSに「営業マン」はいないそう。倭文社長は取材の最後、
「営業マンはいないので、ツイートのようなことは言いません。むしろ警備の仕事は休みが重要。しっかり休んでもらうようにしています」
と断言した。