「てるみくらぶ」内定取り消し50人 アディーレ、JSS、JALFが「無試験で採用」

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「そんなに人がいるなら是非欲しい」

   警備会社のJSS(本社・東京都台東区)も門戸を広げている。倭文浩樹(しとり・ひろき)社長が3月28日、ツイッターで「てるみくらぶに内定されてた新卒の方は無試験で株式会社JSSで採用させていただきます。※法令で定める欠格事由に該当する方を除きます」と表明。こちらも「無試験」を明示している。

   倭文社長はJ-CASTニュースの取材に対し、今回の意図について「私の思うところでは旅行会社は大学生に人気の業界で、そんな会社から内定をもらった実績があるならうちにとって優秀な人材だろうと見込んでいます」と話す。さらに、社内事情をこう明かす。

「当社を受ける人は公務員などとの併願が多く、両方内定が出たらそちらへ流れてしまいます。当社としては『来る者拒まず』の姿勢でウエルカムなのですが、そんな事情もあって人手が足りていません。他社からの仕事の依頼を断る例も少なくありません。今回のてるみくらぶの内定取り消しのニュースを読んで、そんなに人がいるなら是非欲しいと思った次第です。やる気さえあれば採用する予定です。警備の仕事よりも本社内での事務方の仕事での採用を考えています」

   3月29日時点で受付の期限は設けておらず、「問い合わせがあれば個別に対応していきます」という。

   また、てるみくらぶに近い業界では、ホテルや旅館を含む宿泊施設の業界広報を手がける財団法人・宿泊施設活性化機構(略称:JALF(ジャルフ))が3月28日夕、公式フェイスブック上で「『てるみくらぶ』をはじめとする内定を取消された学校卒業生の方々へ。『その身柄、JALFで引き受けます』キャンペーンを行います」と投稿した。「社会貢献の一環として『とりあえず引っ越してしまって困っている』方々も含め、選考を行わず内定を出します」としており「ご希望の学卒者の方々は、ダイレクトメッセージをください」と呼びかけている。受付期限は3月31日23時59分までとしている。

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