「俺、警察官やねん」、電車内で女子高生(17)に声をかけ、キスをし胸を触った兵庫県警飾磨署刑事2課の巡査部長(36)が強制わいせつ容疑で逮捕された。
なぜ自分の身分と名前を明かした上でわいせつ行為をしたのかは分かっていないが、ネット上ではある大ヒット公開中の映画が話題になっている。それは警察官と女子高生が合コンで知り合い結婚する「PとJK」。それを見て勘違いしたに違いない、というのだ。
女子高生が巡査長に猛然とアタック、結婚するストーリー
「PとJK」というのはマンガ雑誌「別冊フレンド」で2013年1月号から連載が始まった三次マキさんの作品で、コミックの累計販売部数は310万部という大ヒットを記録している。映画は実写版が制作され、17年3月25日から大ヒット公開中だ。
どんなストーリーなのかといえば、交番勤務の巡査長が合コンに行った際に1人の女性といい雰囲気になるものの、高校1年生と分かると冷たくあしらった。女子高生は思いを寄せ続け、ある日、帰宅途中に変質者に襲われかけたところを巡査長に助けられる。女子高生は思いの高まりを抑えられず猛然とアタック。未成年との交際は問題が生じるため、2人は結婚する、という流れだ。映画では巡査長を亀梨和也さん(31)、女子高生を土屋太鳳さん(22)が演じている。
そんな話題の映画の公開中に起こった事件が巡査部長のわいせつ事件だ。J-CASTニュースが17年3月29日に兵庫県警監察官室に取材したところ、事件はこんなあらましだった。
17年3月27日の午後8時50分過ぎにJR姫路駅から播州赤穂駅に向かう電車内に1人の男が乗車してきた。電車は混んではおらず、女子高生の右隣に座って、
「かわいいな」
「俺、警察官やねん」
と身分を明かした後で、自分の本名と携帯電話の電話番号を女子高生に伝えた。そして、
「キスしよう」
と話しかけ、唇に2回キスをした後に、左手を女子高生の腰に回して胸を1回触った。2人は初対面で、女子高生は電車を降りた後に赤穂署に被害を届け出た。