4対0でワールドカップ(W杯)最終予選のタイ戦に勝利したサッカー日本代表。
スコアは大差がついたが、シュート数はタイの方が多く、見る人が見れば守備がガタガタで残り3試合に大きな不安が出た。
吉田麻也「無失点で終われたのは奇跡に近い」
2018年ロシアW杯のアジア最終予選、ホームでのタイ戦は2017年3月28日に行われた。FW久保裕也(23)の2戦連発弾、FW岡崎慎司(30)の代表通算50得点弾など4対0で日本が勝利した。ところが、FIFAランキング127位の格下相手にヒヤリとする場面が何度もあった。
典型的だったのは後半41分。日本のゴール前でクリアミスしたDF長友佑都(30)がファールしてPKを献上。守護神GK川島永嗣(34)がビッグセーブで難を逃れた。
この日、川島に救われた場面はこれだけではない。前半35分、日本の最終ライン付近でパスを受けたFWティーラシルが簡単に振り向いてシュート。同46分は相手CKからのゴール前での混戦でシュート。後半6分にも相手CKからのこぼれ球に日本が反応できず決定機になった。終わってみれば、シュート数は日本12本に対してタイは14本、枠内シュート数は両チーム同数の7本だった。
試合後に守備の要、DF吉田麻也(28)は「無失点で終われたのは奇跡に近い」と述べ、途中出場のMF本田圭佑(30)も攻撃時の繋ぎに時折ほころびが出た原因を「意外と守備のやり方に問題があるんじゃないか」と守備組織に言及した。