「冷え性」の女性が危ない転倒骨折 年間20万人が事故、6千人が死亡

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【グッド!モーニング】(テレビ朝日)2017年3月27日放送
「家の中に潜む大腿骨頸部骨折の危険を徹底解説」

   タレントの研ナオコさん(63)が2017年3月21日、公演中の舞台で転倒、大腿骨頸部骨折の重傷を負い、長期療養を迫られた。畳の上で足袋(たび)をはいて演技をしている最中の思わぬ事故だ。

   ただの「転ぶ事故」と侮ってはならない。大腿骨頸部骨折は特に女性に多く、家の中で起こることがほとんど。しかも、死亡する人は交通事故死者に匹敵する。番組では身近に潜む危険をわかりやすく解説した。

  • 実は一番危ないリビングルーム
    実は一番危ないリビングルーム
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大がかりな手術が必要で、完治するまで6か月以上

   リポーターの吉野真治アナが、帝京大学医学部整形外科・渡部欣忍教授と、同大リハビリテーション科・緒方直史教授の監修で作った腰の骨の図面を示しながら「大腿骨頸部」を説明した。

吉野アナ「大腿骨頸部とは太ももの骨(大腿骨)と骨盤を結ぶ箇所の関節に入っている、この骨です」
MCの松尾由美子アナ「とても細いですね」
吉野アナ「はい。だから、折れやすいのです。緒方教授によると、大腿骨頸部骨折の原因で一番多いのが『しりもち』です。しりもちをつくと、この細い個所に200~400キロもの衝撃がかかります」
松尾アナ「研ナオコさんも畳の上にしりもちをついて、腰を強打したそうですね。それだけの負荷がかかったら大変ですね」
吉野アナ「渡部教授によると、治療には大がかりな手術が必要です。ボルトを入れて固定する方法と、人工関節を入れる方法の2つがありますが、いずれも完治するまで6か月以上かかります。患者の負担が非常に大きい骨折です」

   帝京大学医学部のデータによると、大腿骨頸部骨折の患者は年間約20万人以上、数千人が死亡している。2015年の死者は5636人。これは同じ年の交通事故死者5646人とほとんど変わらない。

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