大阪・淀川のシジミから「貝毒」 しびれや呼吸困難「食べるな危険」

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プランクトンの完全除去しか手はないが...

   一度毒を持った貝でも一定期間が過ぎると無毒になるが、この期間も差が大きく、「公的機関の安全宣言や警報解除が出るまで口にしないでほしい」と前出の環境農林水産総合研究所の研究員は話す。

   大阪湾や淀川下流域では、ここ10年ほぼ毎年貝毒の発生が確認されている。以前はそれほど頻繁に貝毒が発生していなかったのに、何か原因があるのか。

「毒性を持つプランクトンが大阪湾で大量に生息しており、定期的な発生のサイクルが確立されてしまっている可能性がありますが、その根本的な原因ははっきりしていません」

   水温の上昇や水質の変化、どこからか大量にプランクトンの幼生が持ち込まれたなど、様々な要因が考えられるが、決定的な原因はまだ判明していないという。プランクトンを減らしたとしても、わずかでも残っていると貝毒が発生する可能性がぬぐえない。

   完全除去はできるか。研究員はこう断言した。

「海という自然環境で特定の種だけを根絶するのは困難です」
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