元フィギュアスケート選手でスポーツキャスターの浅田舞さん(28)が、母・匡子さん(故人)に言われた強烈な一言が原因で、一時期家族と距離を置くようになったと明かした。
妹のフィギュアスケート選手・浅田真央さん(26)との確執について、これまでもテレビ番組で話す機会があった舞さんだが、今回のエピソードにはインターネット上で「同情するなぁ...」という声が目立っている。
母の意識が「妹にシフトチェンジ」した時期
舞さんは2017年3月26日放送のバラエティー番組「マルコポロリ!」(関西テレビ)に出演し、姉妹や親子の関係の変遷を語った。匡子さんは当初、高身長でスケートの技術も見栄えも良かった舞さんにスパルタ指導を続け、高成績を収めていた。
しかし、04年の全日本ジュニア選手権で真央さん(当時14歳)が優勝、舞さん(当時16歳)が準優勝となり、姉妹の成績が逆転。その後舞さんは「綺麗だからその路線で頑張ればいい」と周囲に言われはじめると、「体型を維持しなきゃ」との意識から食事がのどを通らず、「高校時代に体重が30キロ台に落ちた」という。なお、舞さんの現在の身長は、公式サイトによると163センチ。
「妹についていった」として06年に米国へと練習拠点を移すも競技に意欲が湧かず、まともに練習にも行かなかった。すると、今度はストレスもあって「食が止まらなくなった。体重は今より20キロくらい多くなった」という。匡子さんの意識は「妹にシフトチェンジしていた」とし、
「母に『極力、妹に会わないでくれ』と言われた」
という。そして08年に姉妹ともに練習拠点を日本に戻すと、舞さんの荒んだ生活が始まった。「私が家に居たくないのを真央も分かっていた。当時、姉妹の仲はめちゃ悪かった」と振り返った。
母親からのこの言葉に、ツイッター上では舞さんへの同情が数多く寄せられた。
「きっと浅田舞さんは凄くツラい思いをして傷ついたと思うよ」
「この舞さんが言ってることが本当なら、同情するなぁ...」
「オイラも弟の方が期待されていると感じたことが多々あった」
「浅田舞ちゃんはどんなに自分の恨みを話しても解決できないんだろうね」
「舞も大変だったのはわかるんだが...」
一方で、姉妹仲を修復させる最大のきっかけも匡子さんの言葉だったそうだ。2010年のバンクーバー五輪直前期、不振に陥っていた真央さんの相談に舞さん乗る機会が徐々に増えていたというが、大きな出来事はその約1年後、11年3月の匡子さんの死去。番組で舞さんは、母から生前、
「2人だけの姉妹だから支え合わないといけない」
と言われたと明かした。舞さんは「真央はスケートで、私は芸能界で頑張る」と決めたとし、「今は(真央と)親友みたいな感じ」と笑った。
舞さんは真央さんとの確執を中心としたプライベートエピソードを度々テレビで話題にしている。真央さん自身、15年6月8日放送の冠番組「浅田真央のにっぽんスマイル」(TBSラジオ)に舞さんがゲスト出演した際、「バラエティーは別に舞が頑張っていればいいけど、真央のことを自由に喋っているのは嫌だった」と真剣に訴えていた。今回のテレビ出演後、ツイッター上では
「浅田舞が家族との確執語るの何度目だよ」
「舞も大変だったのはわかるんだが、いい加減そのネタで稼ぐのはやめたらと思う」
との声も一部で出ている。