ペットと一緒に入る墓が増えている 可愛い犬猫と幸せな終活を迎えるには

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最後は一緒に土に帰る樹木葬もオススメ

   ところが、現在、インターネット上では「ペットと一緒に眠れるお墓」の情報サイトがたくさんある。47都道府県ごとにクリックすれば、値段、立地条件、区画の広さなどがすぐわかる。「日刊ペット葬新聞」(日刊葬儀新聞社主宰)というペット葬の専門サイトまであり、ペットを手元において供養する「遺骨ペンダント」や「家庭用樹木葬化粧鉢」などを紹介している。これは、お骨でペンダントを作ったり、お骨を鉢の土に埋めてお気に入りの木を植えたりして亡きペットをしのぶものという。

   J-CASTヘルスケアは、東京や神奈川などでペットと一緒に入れる所も含め、多くの霊園を扱っている「美郷石材」常務取締役の新美整さんを取材した。

――何年くらい前からペットと一緒の墓が増えてきたのですか。

「10数年前からです。ここ4、5年は特に多くなりました。弊社で取り扱いの霊園は約200か所ありますが、そのうち約50か所が『ペットと一緒OK』です。形式も、全区画をペットOKにしたり、人間だけの区画とは別にペットOKの区画を作ったり、ペットと一緒に眠る樹木葬の区画を用意したり、多くの人が一緒にまつられる納骨堂にペットも一緒に入ったりと様々です」。

――樹木葬もあるのですか。どういう風に一緒に眠るのですか。

「都内の寺の例ですと、境内に樹木葬の区画を用意し、緑地(植栽)周辺に人間とペットの骨壺を並べて埋葬します。13回忌にあたる12年後か20年後に、骨をまとめて合祀します。最終的に一緒に土に帰るわけですね。希望に応じ、一緒になるまでの期間を5~7年に短くすることもできます」

――なぜ、一緒のお墓に入りたい人が増えてきたのでしょうか。

「ペットは家族の一員と思う人が多くなったことと、仏教にふれる人が少なくなり、ペット共埋葬をタブーと感じる方が少なくなったこともあると思います。仏教では、ペットは『畜生』で人間と一緒に供養してはならないという考えもありますから。しかし、最近はお寺の住職さんも、人々の希望に合わせる考え方が増えてきているようです」

――たくさんのペットと一緒に眠る人もいますか。

「5~6匹のペットと一緒に眠っている人は結構います。ペットOKの霊園ができたのを機に、一度埋葬していたペット専門の霊園からペットのお骨を移すケースも多いようです。どうしても一緒になりたいのでね。お骨を何か所かに分散し個別に支払うより、まとめた方がお参りが楽で費用も掛からないという話もよく聞きます」
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