「国際幸福デー」の2017年3月20日、国連は恒例の「WORLD HAPPINESS REPORT」2017年版を発表した。ノルウェー、デンマーク、アイスランドの北欧3か国がトップ3を独占する一方、日本は昨年より2つ順位が上昇したものの51位だった。
日本はG7中最悪
「WORLD HAPPINESS REPORT」は、各国・地域の幸福度を国内総生産(GDP)や公共政策、社会福祉の充実度、健康寿命、社会の自由度などによって数値化し、評価する国連の公式リポート。単なる社会の経済的評価ではなく、個人の悩みの度合や苦しんでいるときのサポートの有無、仕事の充実感といった個人の幸福度も評価軸に含まれている。
今回ランキングの対象となっているのは155か国。上位には北欧の国が多いが、ニュージーランドやオーストラリアもトップ10入りしている。最下位は建国以来クーデターが続き政情が不安定な中央アフリカ共和国。
主要7か国(G7)のトップはカナダで、7位となった。以下米国14位、ドイツ16位、英国19位、フランス31位、イタリア48位で、日本はG7中最下位となっている。リポートでは米国の順位低下が指摘されており、「2007年には3位だった米国が社会の腐敗と社会福祉の低下によって年々幸福度を後退させている」と記述されている。
日本のひとつ上である50位は中米のベリーズ、ひとつ下の52位はリトアニアだった。アジア圏では台湾が33位、韓国が56位、中国が79位。なお、幸福の国などと言われることもあるブータンは97位。