「休場して怪我を治した方がいい」
このようにけがの状態が不安視される中で迎えた14日目の結びの一番。大きな拍手と歓声に迎えられて土俵入りした稀勢の里には、客席から「頑張れ」「負けるな」といった声援も飛んだ。
そして始まった鶴竜との取組。立ち合いで左を差し勝負に出た稀勢の里だが、鶴竜にいなされ、そのまま押し切られる形で土俵の外へ。寄り切りで勝負がついた。押し合いでは左腕がうまく使えないような様子もあり、取り組みが終わった後も苦悶の表情を浮かべていた。
こうした稀勢の里の取組に、ツイッターやネット掲示板では、
「痛々しい稀勢の里を見ていられない...」
「痛いの我慢してたんだなあ。全然ダメだったな。残念」
「稀勢の里、左が動かないんだろうなぁ」
「つらそうで見てられない...」
と同情するような声が相次いだ。そのほか、「休場して怪我を治した方がいい」「無理して土俵に上がるのは後遺症を残すので止めて」と心配する声も出ていた。
けがの影響もあり2敗と後退した稀勢の里だが、26日の千秋楽では優勝を目指し1敗を守った大関・照ノ富士(25)と対戦する予定。