ヒアルロン酸が「紫外線による炎症」を抑制 ロート製薬が研究で発見

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   ロート製薬(吉野俊昭社長)はこのほど、ヒアルロン酸に紫外線による皮膚の炎症や色素沈着に関わる炎症因子「プロスタグランジンE2」および「インターロイキン1α」の産生を抑制する効果があると発見したことを明らかにした。

    これらの作用は「ヒアルロン酸」が紫外線による炎症を抑制することを示すもので、シミの原因となる「メラニン」の産生を抑制することも期待できる新知見という。

日焼けによる皮膚ダメージの低減期待

   同社はヒアルロン酸を配合した目薬や化粧品を数多く販売しており、「肌再生」などをテーマした研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」でヒアルロン酸の研究を続けている。

   紫外線を浴びた皮膚では、表皮細胞で炎症因子が産生される。これら炎症因子は皮膚の「炎症」を引き起こすだけでなく、メラノ細胞のメラノサイトに働きかけメラニンの生成を活性化させる。

   今回の研究ではヒアルロン酸の「紫外線による皮膚へのダメージ」に対する効果を検証するため、代表的炎症因子「プロスタグランジンE2」と「インターロイキン1α」に着目。ともにメラニン産生を促進することが知られている。

   研究の結果、ヒアルロン酸を加えると、紫外線照射によるプロスタグランジンE2およびインターロイキン1αの産生が抑制されることを確認。これら炎症因子の抑制は、炎症およびメラニン産生の抑制につながると考えられ、日焼けによる皮膚ダメージの低減が期待できるという。

    ロート製薬は今後、研究成果を製品開発に応用していくとしている。同社は2017年3月16日に同研究について発表した。

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