来園から現在まで、ペアになったことがない
J-CASTニュースが17年3月23日に同動物園に取材したところ、来園当時のナンテンを飼育していた経験を持ち、現在広報担当の山下直樹さんが答えた。基本的に集団生活をするフンボルトペンギンは、徐々にオスメスでペアをつくるようになり、繁殖期を中心にペア同士で一緒にいる時間が長くなるというが、
「ナンテンは2010年に来園してから現在までペアになったことがありません。通常も1羽でいることが多いようです」
と話した。京都市動物園では現在13羽のフンボルトペンギンを同じエリア内で飼育しているという。
なぜペアになれずにいるのか。山下さんは「ナンテンは天王寺動物園から来園したペンギンで、そうやって他の園からやってくると新しい環境になかなかなじめない場合があります」と話す。また「個々の相性もありますので、群れの中でペアをつくれないペンギンは時々います」と加えていた。
インターネット上で「群れを離れて1羽でいる」「モテない」というナンテンに反響が相次いでいる点について山下さんは、「ブログを書いた当時の飼育員は、寂しそうだということで紹介したようです。ペンギンの個性に対して関心を持っていただけるのは、園としてとてもありがたく思っています」と話していた。