昭恵氏と籠池夫人とのメールは2月に22回、3月に15~16回
籠池氏が昭恵氏に口利きを依頼していた事実も明らかにされた。払い下げられた豊中の国有地は、当初は10年間の借地契約だったが、籠池氏は15年10月に
「借り上げの条件だった10年という期間を、もっと長い期間へ変更できないかとの思いから、私たちの教育理念に賛同している昭恵夫人に助けをいただこうと考え」
昭恵夫人の携帯電話の留守番電話のメッセージを残したところ、後日、「内閣総理大臣夫人付きの人」から「なかなか難しい」との返事があり、同11月17日には、その人から
「大変恐縮ながら、現状では希望に沿うことはできない。なお、本件は昭恵夫人にも報告させていただいております」
とファクスが送られてきたという。
その後も籠池氏側と昭恵氏とのやり取りは頻繁だった。昭恵氏が妻の諄子(じゅんこ)氏の間のメールのやり取りは17年2月に22回、3月に15~16回に及んだ説明。これに加えて、事件表面化後の「2月の18(日)以降、25日ぐらいの間」に、昭恵氏が諄子氏に対して、
「ご夫妻が今、大変なことは想像がつきますが、主人にとっても大変なことに巻き込まれたということも理解いただきたいと思います」
「私が関わったということは、裏で何かあったのでは、と疑われないように」
といった内容の「口止めとも取れるメール」を送ったとも主張。
「あんなに私たちの学校の開校を楽しみにしてくれていて、考え方に非常に共鳴しているだとか、森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いていると総理もおっしゃっていただいているのに、どうしてなのか割り切れない思い」
などと恨み節もこぼした。