これまでの意味や使われ方が変化している
それではフジテレビに批判が出ているのかといえばそうでもない。というのも、こうしたネット上で誕生した流行語は時が経てば解釈の範囲が拡大したり、違う意味でも利用されることが多々あるからだ。
2014年に「流行語大賞」にノミネートされた「壁ドン」。男性が女性を壁際に追い詰めて壁をドンと手で突く行為が「萌える」という解釈だが、ネットで誕生した時は、アパートなどで隣がうるさかった時に壁をドンと叩いて抗議する、という意味だった。だからこの新解釈に、
「世間で今流行ってる壁ドンの意味と俺が知ってる壁ドンの意味が違う...」
といった戸惑いの声が出ていた。「女にパクられた」という批判もあったが、大きな騒ぎにはならなかった。さらに今回の「バブみ」の場合は、元の意味があまりにもキモいため、テレビで放送できるわけがない、という意見も多く、
「女性が母性を持つって事なら自然だしこっちの意味でいいわ」
といった擁護の声もある。
J-CASTニュースが17年3月22日にフジテレビに対し、「バブみ」をなぜあのように解釈して放送したのか問い合わせた。同局広報によれば、「バブみ」がもともとどういう使われ方をしていたのかは当然知っていた。しかしロケに出たところ、女性たちは放送にあったような解釈で使っていた。
「オンエアで『彼女たちが言うバブみとは』と流しましたが、これまでのバブみの意味や使われ方が変化していることが取材で分かり、それを伝えたということです」
と同局広報は説明している。