ルノワール「美少女」に「センター」のルビ 「新美」印象派展チラシの狙い

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   印象派の展示会を告知するチラシに書かれた斬新なキャッチコピーに注目が集まっている。そのコピーは「絵画史上、最強の美少女。」――

   一見、ごく普通のキャッチコピーに見えるが「美少女」と書かれた部分をよく見ると、「センター」というルビが振られている。アイドルグループでは、グループの中心に立つ人物をセンターと呼ぶが、印象派絵画にアイドルを連想させる「センター」という組み合わせが意外感をもって受け止められているのだ。このキャッチコピーには一体どんな意図があるのか―。

  • ルノワールもびっくり?(c)Foundation E.G. Buhrle Collection, Zurich (Switzerland)
    ルノワールもびっくり?(c)Foundation E.G. Buhrle Collection, Zurich (Switzerland)
  • ルノワールもびっくり?(c)Foundation E.G. Buhrle Collection, Zurich (Switzerland)

「センスすき」「俗っぽくて正直嫌」

   話題になっているのは、2018年2月14日~5月7日まで、国立新美術館で開催される「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」を告知するチラシだ。展示では、スイスの大事業家、エミール=ゲオルク・ビュールレ(1890-1956年)が蒐集したルノワールやモネなどの印象派の作品約60点が展示される予定になっている。

   その告知チラシに起用されているのは、ルノワールの作品「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」。柔らかい光の中、上品に佇む少女の白い肌や、澄んだ瞳、手入れの行き届いた長い髪などを鮮やかに描いたもので、ルノワールの作品の中でも傑作との呼び声も高い。

   今回のチラシでは、その「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」に「絵画史上、最強の美少女(センター)。」という文字が書かれている。この「美少女」と「センター」という2つの言葉を繋げるものとして考えられるのが、アイドルグループの存在。AKB48をはじめとしたアイドルグループでは、メンバーの真ん中に立つ存在を「センター」と呼んでいるためだ。

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