全日空(ANA)は2017年3月20日、スター・ウォーズ・シリーズの人気キャラクター「C-3PO」を描いた国内線向けの「C-3PO ANA JET」(ボーイング777-200型機)を羽田空港内の格納庫で報道陣にお披露目した。ANAが同シリーズをテーマにした飛行機を飛ばすのは4機目。
発表会には、作品中で「C-3PO」を演じ、歴代シリーズ全8作品の全てに出演していることで知られるアンソニー・ダニエルズさん(71)が登場。機体の前方入口に横にサインし、タラップを降りて報道陣の前に現れた。
「非常に礼儀正しく、誠実で努力家で...」
今回お披露目された機体には、「C-3PO」の胴体、首の円盤部分、腹部の配線部分、背中のバッテリーパックなどを機体全体に表現。機内では、座席のヘッドレストカバー、紙コップがオリジナルデザインになり、絵はがきも配られる。客室乗務員(CA)も、オリジナルデザインのエプロンを身につける。
作品中に登場するロボット「R2-D2」、「C-3PO」と並んで登場したダニエルズさんは、
「『C-3PO』は、この飛行機を見て、とても喜んでいるのではないか。『C-3PO』は、日本人とよく似ているのではないか。非常に礼儀正しく、誠実で努力家で、かわいく、非常にスタイリッシュだ」
「『C-3PO』のこういった性格がすべてデザインに込められている」
と完成度の高さに驚いていた。
初便乗客1人にはサイン入りモデルプレーンも
今回お披露目された特別塗装機は、3月21日の羽田発鹿児島行き、NH621便で運航を始め、その後国内線の各路線にお目見えする。初便乗客のうち1人にダニエルズさんのサインイ入りのモデルプレーンが贈られる予定だ。
ANAはすでに、15年10月に「R2-D2」を描いた国際線向け「R2-D2 ANA JET」(ボーイング787-9型機)、15年11月に新キャラクター「BB-8」「R2-D2」を描いた国内線向け「STAR WARS ANA JET」(ボーイング767-300型機)、16年3月に「BB-8」を描いた国際線向け「BB-8 ANA JET」(ボーイング777-300ER型機)を就航させている。国内のお披露目イベントで、作品の出演俳優が登場するのは初めてだ。
ANAは15年4月から20年3月までスター・ウォーズのブランドをプロモーションに使用できる契約をウォルト・ディズニー・ジャパンと結び、「STAR WARSプロジェクト」を展開している。