【あさイチ】(NHK)2017年2月27日放送
「スゴイぞ! こんにゃく」
食物繊維が豊富なこんにゃくを、芸人の小島よしおが徹底調査だ。
魅力は栄養素だけではない。弾力たっぷりの食感にも健康の源が隠されている。おでんや筑前煮といった定番料理以外でも、工夫してこんにゃくを日々の食事に取り入れよう。
魅力は栄養素だけではない。弾力たっぷりの食感にも健康の源が隠されている。おでんや筑前煮といった定番料理以外でも、工夫してこんにゃくを日々の食事に取り入れよう。
100グラム当たり5キロカロリーしかない
こんにゃくの食物繊維は「グルコマンナン」という。もともとは水溶性だが、こんにゃくの製造過程で凝固剤を入れることで、不溶性になる。これにより便秘改善に優れ、発がん性物質を体から排出するデトックス効果、さらには満腹感をもたらしやすくなり、肥満をはじめ生活習慣病の予防につながる。
スタジオにエノキ、ワカメ、キュウリ、そしてこんにゃくの4種類が登場した。いずれも体に良さそうな食材だが、こんにゃくが特筆すべきはカロリーの低さだ。100グラム当たりで比べると、エノキ22キロカロリー、ワカメ16キロカロリー、キュウリ14キロカロリーに対して、こんにゃくは5カロリーしかなかった。
日常的に食べたいこんにゃくは、凍らせた「氷こんにゃく」にすることで調理の幅が広がる。作りかたは簡単だ。こんにゃくを薄切りにして、ポリ袋などの容器に入れて冷凍庫で数時間凍らせるだけ。使用時は熱湯をかけて解凍し、キッチンペーパーでしっかりと水分を取り除く。
番組で紹介したメニューのひとつが、ホイコーローの豚バラ肉の代わりに氷こんにゃくを用いた「コンニャーロー」だ。番組でホイコーローとコンニャーローを比較すると、カロリー数は838キロカロリーと274キロカロリーと圧倒的にコンニャーローが低カロリーだった。
よく噛むと満腹感得られて食欲が抑えられる
小島よしおが、こんにゃくの唐揚げと鶏の唐揚げを試食した。チェックしたのは、小島がそれぞれ1個を食べ終わる前に何回かむかだ。まず鶏の唐揚げを口に入れてモグモグ。徐々に鶏肉が口の中で砕けていき、かみ終えて喉の奥に吸い込まれていくまでに50回かんでいた。これでも、相当しっかり咀嚼(そしゃく)している。
次にこんにゃくの唐揚げ。一生懸命かみ切ろうとするが弾力が強く、なかなか小さくかみちぎれない。ようやく食べ終えたときは、138回もかんでいた。かみごたえは、こんにゃくの圧勝だ。
ゲストで調理科学の専門家、佐藤秀美さんによると、よくかむほど満腹感を得られて食欲が抑えられる効果がある。また佐藤さんは、かむ回数が2倍になると食べる量が約15%減ったという米国の研究データを紹介した。血糖値の上昇も緩やかになり、いいことずくめのようだ。