納豆に似た「チョングッチャン」と呼ばれる韓国の発酵食品が、にわかに注目を集めている。チゲなどに混ぜ込む、味噌のような食べものだ。
韓国紙の報道をきっかけに、納豆との違いや健康効果がクローズアップされている。今回、J-CASTニュース記者がチョングッチャンを食べ、味や風味、食感をレポートする。
韓国人ネットユーザー「あまりのにおいに全部は食べられない」
チョングッチャンは納豆と同じ大豆の発酵食品だ。茹でた大豆の表面に菌を付け、短い期間で発酵させる。
このチョングッチャンが注目を集めるきっかけとなったのが、韓国紙「ヘラルド経済」電子版の17年3月9日付け記事「チョングッチャンVS納豆」だ。
これが13日になって、日本のニュースサイト「レコードチャイナ」に日本語翻訳記事として取り上げられ、ツイッターで
「何ぞや?」
「健康に良いのか?」
などの反応が相次いだ。07年公開の映画「HERO」で元SMAP・木村拓哉さん演じる主人公・久利生公平が食べたことも影響してか、知名度は比較的高い。
ヘラルド経済の記事によると、納豆とチョングッチャンは「似ているよう違う点が多い」という。たとえば、納豆は納豆菌のみ、チョングッチャンは複数の菌を使って発酵させる。
また、納豆はもっぱら加熱せず食べる一方、チョングッチャンは野菜や肉、香辛料などと煮こむのが一般的。いわゆる「チゲ」スタイルだ。
しかし、「においの強さ」は共通しているらしい。同記事は「(煮込むと)家の中ににおいが充満する」とし、ろうそくを使った消臭テクニックまで紹介している。
また、レコードチャイナの記事は「この前お店でチョングッチャンを頼んだけど、あまりのにおいに全部は食べられなかった」という韓国のネットユーザーの声を紹介している。