女性特有のボディラインといえば、やはりウエストからヒップにかけての「くびれ」だろう。くびれを示す指標はいくつかあるが、代表的なものがウエスト周囲径(へそのすぐ上の部分の長さ)をヒップ周囲径で割った「ウエスト/ヒップ比」(WHR、W/H比)だ。
もともとは肥満の人の体型を把握するための目安だが、数値が低いほどくびれが深くなることから、くびれの魅力の目安とされる場合もある。
そんな「WHR」をもとにした全国調査ランキングが最近、インターネットテレビで取り上げられ、1位となったのは兵庫県だったことが話題になった。一体、どんなランキングだったのだろうか。
くびれ度の1位は兵庫、2位香川、最下位は...理想的なくびれ比率とは
ランキングを取り上げたのは、インターネットテレビ「AbemaTV(アベマTV)」が毎週土曜日に放送している「AbemaWaveサタデーナイト」という番組だ。2017年3月11日の放送で「女性のくびれ」を特集し、美しいくびれを持つグラビアアイドルなどを紹介。そして、「美しいくびれの法則」として「WHR0.7」という数値を紹介した。「0.7」といえば、ヒップが90センチの女性なら、ウエストが63センチということになる。
ちなみに、モデルや女優、グラビアアイドルの「公称サイズ」から推算すると次のとおりだ。佐野ひなこさん(22)が0.61、菜々緒さん(28)が0.65、おのののかさん(25)が0.69、橋本マナミさん(32)が0.7という結果だ。
番組の中では、この0.7近い順に47都道府県ランク付けした「都道府県くびれ美率調査」を発表した。実はこの調査結果はショップジャパンが2012年に実施したものだ。当時のプレスリリースによると、各都道府県在住30~40代女性50人ずつ、2350人を対象にスリーサイズの調査を行い、さらに平均的なWHRを算出してランキング化しているようだ。
そのランキングによると、1位は兵庫県、2位が香川県、3位は石川県、4位が山梨県、5位が愛知県となっている。兵庫県が1位となった理由はよくわからない。ちなみに下位3位は、45位が岡山県、46位が宮崎県、47位が熊本県となっている。
この結果について兵庫県出身の20代男性にJ-CASTヘルスケアが取材したところ、
「特に兵庫の女性のくびれがスゴイと思ったことはないですが...。そもそも0.7という数値のくびれがイメージできないです」
と苦笑した。熊本県在住の60代男性は、納得したように答えた。
「まあ、うちの奥さんを見ていると(最下位なのも)そうかな~とは思います」
4年前の限定的な調査であり、結果がどの程度一般化できるかはともかく、「WHR0.7」が理想のくびれだという説には「科学的な根拠」がある。1995年に米テキサス大学の研究者が、アジア、アフリカ、欧州、北米の各地域で調査をしたところ、すべての地域で「WHR0.7」の女性が最も魅力的に見えるという結果が出た。同様の研究はその後も繰り返し実施されているが、「0.7」が理想的な比率であるという点は変わっていない。