女子柔道着の黒帯も黒一色に
このような女性とスポーツの関係はこれまで何度も話題になった。
2020東京五輪のゴルフ会場で、女性会員を認めないという規約について問題になったばかり。「男女平等」を謳うIOCの考え方と異なるからだった。ゴルフでいえば、マスターズの会場で知られる米ジョージア州のオーガスタも女性に門戸を開いた。
つい最近、柔道でも変革があった。国内試合で使われる女子柔道着の黒帯に白線が入っているが、それを男子と同じ黒一色にすることになった。白線があったことで世界は「差別的」とし、国際大会では使用を認めていなかった。
古くは大相撲が取り上げられた。女性は土俵に上がれない、ということで大騒ぎになった。相撲は神事が背景にあるので難しい問題だった。
現在のスポーツ界を見ると、女子選手の活躍が目覚ましい。国際大会で堂々と戦っているし、好成績を挙げているのはだれもが認めているところだ。きっかけは女子サッカーの世界一だった。このマイナー扱いだったスポーツが一気に全国区になった。
いまや「スポーツ界に女性時代」の到来といっていい。
(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)