「挑発に乗っちゃったんだな」「キレるのもわかる」
地元紙の福井新聞の17日付ウェブ版記事によると、少年側が同紙の取材に答えたところでは、少年は、南条駅の1つ前の王子保駅から普通列車に乗った。車掌から切符を買うため、「いくらっすか?」と聞くと、車掌がいきなり胸ぐらをつかんで「言葉遣いに気を付けろ」とにらんだ。音楽を聴いていたイヤホンも引き抜かれ、切符を買っても胸ぐらをつかまれて「こっちに来いや」と引っ張られたという。少年は、福井新聞の取材に、「JRに乗るのが怖い。許せない」と話したとしている。
この報道を受けて、ネット掲示板などでは、「挑発に乗っちゃったんだな」「我慢しとかんと」「冷静に対処できなかった車掌も悪い」などと批判的な意見に加え、少年の方が悪いとの声も相次いでいる。「態度とか顔つきがいかにも人を舐めたような感じだったのかもね」「キレるのもわかるわ」「車掌さんを支持します」などと書き込まれており、根拠は不明なものの、王子保駅などは無人駅だったため、車掌はキセルや無賃乗車を疑っていたのではとの憶測も出ている。
JR西日本金沢支社の広報室では、福井新聞が報じた少年の言い分については、「車掌本人の発言かどうかは何とも言えません」と取材に答えた。無人の王子保駅では、券売機はなく、車内で切符を買うことになるという。少年が本当に王子保駅から乗ったかは確認していないというが、車掌がキセルや無賃乗車を疑ったかどうかについては、車掌に聞いていないので分からないとしている。車掌は警察に通報することは考えていなかったという。