寝たふりをし、乗車駅も言わなかったとして、JR北陸線の車掌が乗客の10代少年の胸ぐらをつかんでいたとの報道に、ネット上では、車掌に対する批判と擁護する声が飛び交っている。
「お声かけしても、なかなか聞いてくれなかったと聞いています」。JR西日本金沢支社の広報室では、J-CASTニュースの2017年3月17日の取材にこう説明した。
寝たふりと感じ、少年のイヤホンも外す
トラブルがあったのは、11日午後6時ごろだ。広報室によると、福井県内のJR北陸線・南条駅を発車し、敦賀駅方向へ走っていた普通列車の中で、30代男性車掌は巡回を始めた。改札業務で切符を見せてもらおうと、高校生ぐらいの少年に何度も声をかけた。
しかし、寝たふり、聞こえないふりをしていると感じ、少年の耳からイヤホンを外した。切符を持っていなかったため、どこから乗車したか聞いたが、少年は、いくらかと料金のことばかりを繰り返した。
車掌は、バカにされたように感じ、少年の胸ぐらをつかんだ。そこで、どんな言葉をかけたかについては、車掌の記憶があいまいだとして明らかにしなかった。
少年は、車掌から切符を買った後、敦賀駅で列車を降りた。そこで、車掌について、駅員にクレームを入れたそうだ。
広報室では、車掌が少年の胸ぐらをつかんだり、イヤホンを外したりしたことは行き過ぎで不適切だったと取材に答えた。車掌の処分については、これから事実関係を確認して対処したいとしている。車掌は、トラブル2日後の13日に少年に電話して謝罪したという。