えっ!?、NTTドコモの広告にソフトバンク(SB)の「お父さん犬」が――。JR新宿駅構内のポスター広告などで、携帯電話会社の「ライバル」が共演している。
これはiPhoneなどで電子マネーを使える「Apple Pay(アップルペイ)」の広告。ドコモの提供する電子決済サービス「iD(アイディー)」で、SB系列の「ソフトバンクカード」が利用できるために実現したものだ。
Apple Payでの「iD」加盟各社を紹介
J-CASTニュース記者は2017年3月16日、新宿駅の中央通路で、このポスターを目撃した。Apple PayでiD決済できるクレジットカードを紹介するもので、「Apple Payなら、iDで。」をキャッチフレーズに、ドコモの「dカード」をはじめ、三井住友カード、イオンカードなどのカード券面を映し出したiPhone画面を載せている。
各社のポスターが並ぶ中に、今回のソフトバンクカードがある。財布から「お父さん犬」こと、「白戸次郎」がチョコンと顔を出す券面だ。このカードは、ソフトバンク・ペイメント・サービスなどが発行するもので、残高を事前にチャージするプリペイド方式。SBケータイの利用者(12歳以上)しか申し込めない。ちなみに新宿駅の「お父さんポスター」の真正面には、その2倍以上の横幅がある「dカード」のポスターが貼られていた。
「ソフトバンクカード」が、iPhone上で「iD」として使えることから実現した、この広告。しかし、ソフトバンクカードには「お父さん犬」以外にも、黒とグレーのシンプルなデザインもある。なぜこちらの券面を使ったか疑問に思ったJ-CASTニュース記者は16日、ドコモに取材した。
広報担当者によると、基本的にはiDが使えるクレジットカード全社分の広告をだしていて、券面については各カード会社が決めているとのこと。記者が目撃したのは新宿駅だったが、「Apple Payなら、iDで。」のキャンペーンは、電車の中づり広告などでも行われている。
新宿駅中央通路での掲示は、3月13日から19日まで。その後も、池袋駅や大阪、名古屋での広告出稿を予定しているそうだ。