素材によっては100度近い高温に
だが一体なぜ、瞬間接着剤が衣類に付着すると高熱を発するのだろうか。その仕組みについて、セメダインの広告宣伝グループの担当者は3月15日のJ-CASTニュースの取材に、
「瞬間接着剤が衣類などに付着した場合、繊維に染みこんで液剤の表面積が急激に拡大します。表面積が拡大した分、液剤が固まる化学反応が急激に促進されるため、高熱が発生するのです」
と説明。続けて、こうした現象が起きるのは、水分に反応して硬化する瞬間接着剤に特有の現象とも付け加えた。
また、東亞合成が販売する「アロンアルフア」の公式サイトでも、「危険な使い方」の具体例として、
(1)軍手をはめて使用すること
(2)布やティッシュなどに大量に液剤を染みこませること
の2点を指摘。その上で、衣類に付着した場合も素材によっては100度近い高温を発する場合があるとして、注意して使用するように呼びかけていた。
なお、上述したセメダインの広報担当者は、とくに危険性の高い使用例の一つとして、
「伝線したナイロン製のストッキングを補修するために瞬間接着剤を使う人がいますが、発熱の可能性が高く大変危険ですので止めて欲しい」
と注意を呼び掛けていた。