稲田防衛相と籠池氏、食い違い一段と鮮明 森友学園訴訟書面に「代理人弁護士」

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稲田氏「準備書面は初めて見た」

   この動画と準備書面の画像は、17年3月13日の参院予算委員会でも取り上げられた。民進党の小川敏夫氏が、稲田氏がかつて森友学園の顧問弁護士を務め、法律相談に乗っていたと籠池氏が話したことを指摘すると、稲田氏は

「全くの、それは虚偽であります」

と全面的に否定。準備書面の画像は「初めて見た」として、

「12年前、私は国会議員で主人は大阪で事務所をしていた。共同事務所の場合、委員もお分かりでしょうけれども、事務所の1人の事件についても(書面を)連名で出すことは多くある。私は一切、籠池氏から法律相談を受けたことはない」
「抵当権抹消ですか?平成17年の?その時に、委任状の中に私の名前があったということは推測されますよ。準備書面に書いてあるというのはそういうことだと思いますよ?なので、実質として、実態として、私は籠池氏から法律相談を受けたこともなければ、実際に裁判を行ったことはない」

と話した。書面に名前は入っているが、実質的な弁護活動は行わなかった、という主張だ。

   籠池氏と会った時期についても、稲田氏は

「10年ほど前から、私はお会いもしていないし関係を絶ってるんです」

と従来の見解を繰り返した。

   東京都内のある弁護士は、稲田氏の説明について

「自分が実質的に関与していなくても、準備書面に名前が出ることはあり得る」

と一定の理解は示しながらも、

「弁護士としては、書面に名前が出た時点で責任を負うということ。弁護士に対する懲戒請求が行われる際も、本人が実質的に関与していなくても、準備書面に名前があったことを理由に懲戒の対象になることもあり得る。稲田さんの場合、弁護士事務所が共同経営だということであれば、間違いなく責任を負うことになるのでは」

と、稲田氏の対応には問題があるとの見方を示している。

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