九州・沖縄では6割が「ノーブラ外出」の経験者
これにはさすがにワコールも驚いたようだ。調査を監修した問壁治子・共立女子大名誉教授の「(ノーブラでの)外出はカップサイズの小さい人以外は揺れて不愉快なはずです。体に合った快適なブラジャーを着けた経験に乏しいからではないか」とするコメントを載せ、下着メーカーらしい分析をした。
この調査から5年後の2016年7月9日、情報サイト「しらべえ」が「目のやり場に困る! ノーブラ外出女子は5割に迫る勢いに」とする調査結果を発表した。対象者は全国の20代~60代の女性669人。その結果、「ノーブラで外出したことがある」と回答した女性は44.8%もいた。調査対象の数が少ないとはいえ、ワコールの調査の約2倍だ。
「しらべえ」編集部がノーブラで外出したことがある女性に話を聞くと、こう答えた。
「ノーブラだと胸が垂れるという話もありますが、今はブラジャーをつけると(胸の)組織が発達しないと聞いて、支障がなさそうな時はつけずに外出します」(30代女性)
逆に胸が垂れないようにつけない人がいるのだ。これは以前、フランスの研究者が行なった、ノーブラの女性の方がバストトップ(乳首)の位置が高くなるという報告がネットで広がった影響があるようだ。
「しらべえ」では「ノーブラ外出」の人の地域ごとの割合も調べた。北海道が一番低く32.3%だったのに対し、九州・沖縄が一番多く55.1%と数字に開きがあった。ちなみに2番目に多いのは首都圏で47.8%だ。暑い地域だと開放的な気分になって、「ノーブラ」で出歩きたくなるのだろうか。